日本政策金融公庫の融資申し込み条件|個人事業主でも低金利で借りられる?審査~融資までの期間も解説

日本政策金融公庫とは、国民生活の向上を目的に融資などを行う政府金融機関です。

日本政府が100%出資している株式会社というだけあって、高い安心感と信頼性があります。

そのため、融資を受けられないかと申し込みを考えている方も多いでしょう。

しかし、同時に「申し込み条件が厳しそう」「審査に通るか不安」といった理由から利用をためらっている方がいるのも事実です。

そこで本記事では、日本政策金融公庫の融資申し込み条件や審査〜融資までの期間について解説します。

また、日本政策金融公庫を利用するメリット・デメリットについてもお伝えするので、申し込みを検討している方は、ぜひ最後までお付き合いください。

日本政策金融公庫の融資申込条件!個人事業主でもOK?コロナ融資など

まずは、日本政策金融公庫の融資申し込み条件や審査基準、必要書類について解説します。

  • 申し込み条件・審査基準
  • 必要書類一覧
  • 個人事業主でも利用可能|コロナ融資もある

申し込み条件・審査基準

日本政策金融公庫で事業資金を調達する際は、まず申込書類に以下の内容を記入する必要があります。

  • 申込人名(押印を含む)と申込人の住所
  • 申込人の連絡先(電話番号またはメールアドレス)
  • 借入希望額
  • 借入希望日
  • 希望の返済期間
  • 毎月の返済希望日
  • 返済金を支払う銀行口座の情報
  • 資金の使いみち
  • 創業年月
  • 業種
  • 申込人または法人代表者の家族の氏名、年齢、職業

そして、これらの情報を元に日本政策金融公庫が以下の点について審査します。

  • 返済能力はあるか?
  • 信用度は高いか?
  • 自己資金を十分に有しているか?
  • 事業に関連する十分な経験はあるか?
  • しっかりとした事業計画を持っているか?

申し込みはインターネットからできる他、各支店で相談しながら手続きを進めてもOKです。

必要書類一覧

日本政策金融公庫を利用する場合は、以下の必要書類を用意する必要があります。

  • 創業計画書
  • 運転免許証(両面)またはパスポートの写し
  • 確定申告書または決算書
  • 登記簿謄本または履歴事項全部証明書(法人の場合のみ)
  • 許認可証の写し(飲食店などの許認可証が必要になる業種のみ)
  • 設備資金の見積書(設備資金で融資を受ける場合のみ)

以上のように、日本政策金融公庫では数多くの書類提出を求められます。

中には、用意するのに数日かかる書類も含まれているので、事前にチェックして準備を進めるようにしましょう。

ちなみに、これらの書類はWEBまたは郵送で提出できます。

個人事業主でも利用可能|コロナ融資もある

日本政策金融公庫の事業者ローンは、個人事業主でも利用可能です。

融資の種類によっては担保・保証人なしで申し込めるケースがあります。

また、個人事業主だからといって金利が高くなったり限度額が制限されたりといった心配もありません。

金利や限度額は、あくまで事業者としての実績や返済能力等を基準に審査され決定されます。

ちなみに日本政策金融公庫では、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時的な業況悪化を来している方を対象とした「新型コロナ関連の融資」も行っています。

個人事業主はもちろん、スタートアップや事業再生に取り組む方の支援をしているので、新型コロナの影響を受けた方はチェックしてみると良いでしょう。

日本政策金融公庫のメリット・デメリット!融資までの時間や金利

続いては、日本政策金融公庫のメリット・デメリットについて解説します。

  • 3つのメリット|金利の低さは業界トップクラス
  • 3つのデメリット|融資までに時間がかかる

3つのメリット|金利の低さは業界トップクラス

日本政策金融公庫のメリットは以下の3つです。

  • 金利が1%~3%程度と低い
  • 融資の種類が豊富で受け口が広い
  • 事業計画書の書き方等のアドバイスが受けられる

まず、最大のメリットは金利の低さです。

銀行が10%程度の金利としている中、日本政策金融公庫は1%〜3%程度とかなり低い設定となっています。

次に、日本政策金融公庫には「国民生活事業」「中小企業事業」「農林水産事業」という3つの事業者ローンがあり、それぞれ申し込める対象者が異なります。

事業名申し込み対象者特徴
国民生活事業個人企業や小規模企業・融資残高の平均は約900万円・短期の運転資金も取扱可能
中小企業事業中小企業・融資残高の平均は約1.3億円・短期の運転資金は取扱できない
農林水産事業農林漁業や国産農林水産物を取り扱う加工流通分野・長期事業資金の融資に対応

参考:日本政策金融公庫「融資制度を探す」

中には、「新創業融資制度」という創業・スタートアップを支援するための担保・保証人不要のサービスもあります。

様々な属性の事業者に対応しているサービスがあるので、銀行では断られた方でも融資を受けられる可能性があります。

また、申し込みの過程で事業計画書の作成方法や融資申し込みの流れ等のアドバイスが受けられます。

事業を立ち上げたばかりでわからない点が多い方でも、このアドバイスを受ければ基礎的な知識を身につけられるでしょう。

以上が日本政策金融公庫を利用するメリットです。

3つのデメリット|融資までに時間がかかる

日本政策金融公庫のデメリットは以下の3つです。

  • 融資まで3週間~1ヶ月と時間がかかる
  • 提出書類が多い
  • 面談を受ける必要がある

銀行のビジネスローンなら、3営業日〜5営業日程度で資金調達できます。

しかし、日本政策金融公庫は融資まで3週間〜1ヶ月と時間がかかります。

即日で融資を希望している方にとっては、満足いくサービスを受けられないでしょう。

また、前述の通り日本政策金融公庫は提出書類が多めです。

用意するのに数日かかる書類も含まれているので、審査時間と合わせるとかなりの日数を有する羽目になります。

さらに、日本政策金融公庫では融資を受けるために担当者と面談する必要があります。

担当者と電話で日程調整をして、お近くの支店に足を運ぶ必要があるので、自宅やオフィスにいながら資金調達することはできません。

以上が日本政策金融公庫のデメリットです。

日本政策金融公庫は審査時間が長い!間に合わない方はGMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

前述の通り、日本政策金融公庫は申し込みから融資まで3週間〜1ヶ月程度はかかります。

そのため、できるだけ早く資金調達したい事業者の方にとってはネックとなってしまうでしょう。

そこで、1日でも早く事業資金を手にしたいあなたにおすすめなのが、GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」です。

商品名あんしんワイド
融資対象法人
融資スピード最短2営業日
借入限度額10万円〜1,000万円以内
借入利率年0.9%~14.0%(固定金利・審査のうえ決定)
担保・保証人原則不要

創業期や赤字決算の事業者に対しても将来性を踏まえて審査してくれます。

その他にも以下のような特徴があるので、詳しく見ていきましょう。

  • 最短2営業日で融資を受けられる
  • 契約後は何度でも借入可能
  • 必要書類は1点だけ

最短2営業日で融資を受けられる

あんしんワイドの審査時間は最短2営業日です。

日本政策金融公庫が3週間〜1ヶ月で、大手銀行でも3営業日〜5営業日と考えると、銀行ビジネスローンの中ではトップクラスのスピードだとわかるでしょう。

安心感のある銀行ビジネスローンで、審査時間も早いところが良いと考えるなら、GMOあおぞらネット銀行がおすすめです。

契約後は何度でも借入可能

あんしんワイドは融資枠型のビジネスローンです。

他のビジネスローンのように、最初にまとめて一括で借りるのではなく、限度額の範囲内で何度でも借入できます。

初回のみ2営業日かかるものの、2回目以降の借入なら即日での資金調達できるので、今のうちに契約を済ませておくと良いでしょう。

必要書類は1点だけ

日本政策金融公庫は必要書類が多い傾向にあります。

また、一般的な銀行ビジネスローンでも決算書や事業計画書等の書類が必要です。

しかし、GMOあおぞらネット銀行のあんしんワイドは、必要書類が「銀行口座の入出金明細(2ヶ月以上の連続した取引)」だけとなっています。

書類の用意に手間と時間をかける必要がないので、コア業務の合間に準備できます。

GMOあおぞらネット銀行あんしんワイドはこちら】

「日本政策金融公庫の融資条件に合わない」時間がない場合はビジネスローン!個人OK

日本政策金融公庫の融資条件に合わない場合や時間がない場合は、独自審査を導入しているスピーディーな金融機関がおすすめです。

ここでは、4つのビジネスローンについて詳しく解説します。

  • ファンドワン
  • キャレント
  • MRF
  • デイリーキャッシング

ファンドワン

ファンドワン」は、審査時間が最短40分という業界トップクラスのスピードを誇るビジネスローンです。

午前中に申し込みを済ませれば、その日の午後には資金を受け取れる可能性があるので、緊急事態に陥っている事業者の大きな助けとなるでしょう。

また、ビジネスローンを組んだ経験がない事業者や赤字決算の法人でも、最適な借入プランが立てられないか柔軟に審査・検討してくれます。

他社で断られた事業者に対しても融資してくれる可能性があるので、日本政策金融公庫が融資条件に合わなかった方はファンドワンに相談してみてください。

融資対象法人
融資額30万円~1億円
借入利率年2.5%~18.0%
融資スピード最短40分
返済期間(回数)最長10年(120回)
担保・保証人500万円までは原則不要(※)

※法人代表者が連帯保証人となる必要があります。

ファンドワンの詳細はこちらから

キャレント

キャレント」は、赤字決算や債務超過に陥っている事業者に対しても前向きに融資を検討してくれるビジネスローンです。

他社で断られた方でも融資を受けられる可能性があるので、事業実績等に自信がない方はキャレントに相談してみると良いでしょう。

また、審査時間が早く平日14時までの申し込みで即日融資に対応してくれます。

申し込みは24時間365日いつでもWEBから可能で、来店も不要なのでオフィスにいながら資金調達できます。

公式サイトには、「設立年数」「他社借入金額」「遅延の有無」を入力するだけで借入の可否を判断してくれる「借入診断」があるので、気になる方はチェックしてみてください。

融資対象法人
融資額1万円~500万円
実質年率7.8%~18.0%
融資スピード最短即日(※)
返済期間(回数)最長10年(120回)
担保・保証人不要

※平日14時までに手続きが完了した場合です。

キャレントキャッシングの詳細はこちらから

MRF

MRF」は、以下の6つのプランから自分に最適なサービスが選べるビジネスローンです。

  • 長期間元金据置
  • オーダーメイド
  • ブリッジ
  • バリエーション
  • 不動産事業向け
  • 不動産事業向け(3ヶ月償還型)

中でも人気なのが「オーダーメイドプラン」です。

事業者が抱える「税金を滞納している」「赤字決算で資金繰りが大変」といった個人的な事情を考慮して、最適な借入計画を提案してくれます。

他にも、「長期間元金据置プラン」は限度額が3億円と大口の融資に対応しています。

それぞれ異なる特徴を持った商品ばかりなので、公式サイトにアクセスして自分に合ったサービスがないか精査してみてください。

融資対象法人、個人事業主
融資額50万円~3億円
借入利率年6%~15%
融資スピード数日程度(土日祝日を除く)
返済期間(回数)最長35年(420回)
担保・保証人原則不要

MRFの詳細はこちらから

デイリーキャッシング

デイリーキャッシング」は、審査時間が最短30分という業界随一のスピードを誇る人気のビジネスローンです。

午前中に申し込めば同日の午後には資金を手にできる可能性があるので、緊急事態に陥っている事業者の助けとなってくれるでしょう。

また、返済期間が最長30円と長いのも特徴の一つです。

自由度の高い借入計画が立てられるので、幅広い事業者の要望に応えてくれるでしょう。

借りた資金は、設備投資や資金ショート回避といった様々な目的で使用できるので、資金繰りに困っている事業者の方はデイリーキャッシングをチェックしてみてください。

融資対象法人、個人事業主
融資額200万円~5,000万円
借入利率年5.2%~14.5%
審査時間最短30分(商品や審査の状況によって異なる)
返済期間(回数)~最長30年(36~360回)
担保・保証人不要

デイリーキャッシングの詳細はこちらから

日本政策金融公庫の融資以外で資金繰りを改善する方法

最後は、日本政策金融公庫等の融資以外で資金繰りを改善する方法について解説します。

  • 支払い.com
  • ファクタリング

支払い.com

支払い.com」は、予定している銀行振込による支払いをクレジットカード決済に変更して、最長60日後まで支払期限を延長できるサービスです。

融資ではないため、審査を受けたり本人確認書類や決算書等の書類を用意したりする必要はありません。

用意するのは決済に使用するクレジットカードのみです。

WEBから最短60秒で申し込めて、早ければ1日後には支払い.comが取引先に銀行振込を実行してくれます。

また、振り込む際の名義人は任意で変更できるので、取引先に支払い.comの利用がバレる心配がありません。

手数料は一律4%に固定されており、申し込む前からコストがわかるうえに、希望額次第では融資よりも安い費用で資金調達できます。

融資はハードルが高いと感じている事業者の方は、支払い.comの利用を検討してみると良いでしょう。

支払い.comの詳細はこちらから

ファクタリング

ファクタリングとは、事業者が保有する売掛債権を買取してもらい、早期資金調達する人気のサービスです。

融資とは違い債権の譲渡が目的なので、審査通過率は平均70%前後とビジネスローンよりも受け口が広くなっています。

また、「QuQuMo」のように審査通過率が90%越えの会社がある他、赤字決算や税金滞納中であっても売掛先の信用度に問題がなければ利用できる特徴があります。

申し込みから入金までのスピードも2時間程度とビジネスローンよりも迅速なので、緊急性が高い資金調達を希望している事業者には有難いサービスでしょう。

ファクタリング会社手数料買取可能額入金スピード
アクセルファクター1%〜10%30万円~無制限最短3時間
QuQuMo1%~上限なし最短2時間
ペイトナーファクタリング10%初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円最短10分

まとめ

日本政策金融公庫は、金利が低かったり商品の種類が豊富だったり様々なメリットがあります。

その一方で、審査に3週間〜1ヶ月程度かかるデメリットや、必要書類が多いという欠点があり全員の希望を満たしてくれるわけではありません。

しかし、世の中には日本政策金融公庫以外にも様々なビジネスローンが存在します。

それぞれ異なる特徴を持っているので、よく違いを理解したうえで自分に合った商品を選ぶようにしてください。

審査時間実質年利上限金額
GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド最短2営業日0.9%~14.0%10万円〜1,000万円
ファンドワン最短40分2.5%~18.0%30万円~1億円
キャレント最短即日7.8%~18.0%1万円~500万円
MRF数日6%~15%100万円~3億円
デイリーキャッシング最短30分5.2%~14.5%200万円~5,000万円

※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

この記事をシェアする

この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

この記事を読んだあなたへのおすすめ